大使館案内

2022/1/10

大使からのご挨拶

新年明けましておめでとうございます。
ここベオグラードでは、大晦日に市内各所での盛大な花火の打ち上げや記念コンサートと共に市民が2022年の到来を祝いました。日本でも、初詣をはじめとする新年恒例の行事が徐々に再開されている様子です。コロナ禍は約2年に及んでおりますが、国際社会の英知と協力によって世界の平静な日々が戻ることを、新年の冒頭に祈念致します。

さて、昨年(2021年)の日本とセルビアの関係は、このような困難な時期にあっても着実な前進が見られました。直接の人的往来は制限されましたが、外交や文化・学術等の分野ではオンラインを交えて両国間の対話と交流の試みが行われました。経済・ビジネス分野では、セルビアへの関心が一層高まりました。欧州、ロシア、中東などの近隣大型市場へのアクセスの良さ、質の高い労働力、ビジネス環境の整備促進などが魅力となって、日本企業による大型投資が相次いでいます。日本の経験や技術を活かした環境案件(火力発電所の排煙脱硫装置建設事業やベオグラード市の廃棄物処理発電事業)も着実に進展しています。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会ではセルビア選手の活躍が人々に感動を与えました。オリンピックでの金3個(水球、空手、テコンドー)を含む9個のメダル獲得は過去最多となります。セルビアの政府、オリンピック委員会そして参加選手から、コロナ禍での「東京2020」の成功と大会・選手を支えたホストタウンを含む関係者の皆様に対する賞賛と感謝の気持ちが伝えられています。

そして、2022年は、日本とセルビアの友好140周年となります。両国の友好関係は、1882年の明治天皇とセルビアのミラン・オブレノビッチ国王との間の書簡交換を端緒とするものです。近年、両国はお互い困難に直面した際に助け合ってきました。我々の友情は、2000年以降のセルビアの民主化・経済復興時の日本からの様々な経済開発援助、2011年の東日本大震災時のセルビア政府・市民からの人道支援などに象徴されます。今年、在セルビア日本大使館及び在京セルビア大使館では、関係者の方々と共に両国で記念行事を開催する予定です。特に、この2年間制限されていた地方を含む多くの人々との様々な行事を通じた交流をできる限り実施して、友好親善の輪を広げていきたいと考えています。

2022年が両国民の笑顔そして「こんにちは(ドバル・ダーン)」と「ありがとう(フヴァーラ)」の暖かい言葉に満ちた1年になりますよう願っております。

令和4年1月 在セルビア日本大使館 大使 勝亦孝彦