大使館案内
大使からのご挨拶

在セルビア日本国大使館のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。 6月2日に駐セルビア日本国大使として着任しました今村朗と申します。 セルビアは、20年近く前に出張で訪れて以来ですが、今回、ベオグラードの発展を目の当たりにして、大変感慨深く思っています。 我が国は、2000年のセルビア民主化後、民族紛争の傷跡深い同国に対して、93台のバスを寄贈しましたが、「ヤパナッツ」(セルビア語で「日本人」の意)と呼ばれて、今でも市民に親しまれている様子を見て、セルビアは非常に親日的な国であるとの思いを新たにしました。 我が国も、2018年に安倍総理(当時)がセルビアを訪問した際に創設した「西バルカン協力イニシアティブ」を通じ、セルビアのEU加盟プロセスを促進すべく、その経済社会改革を支援するとともに、地域諸国間の相互理解や域内協力に資する取り組みを行っています。このように、両国関係は順調に発展してきましたが、近年、日本企業のセルビア進出も相次いでおり、二国間関係は新たな段階に入ろうとしていることを感じます。 セルビアでは、コソボ北部での緊張の高まりや、先般のベオグラードの小学校での銃撃事件等、社会政治的な問題に直面していることも事実です。当館といたしましては、在留邦人の皆様が安全に、また、安心して生活を送ることができますように、情報提供を含め、必要な支援をさせていただく所存です。在留邦人の皆様におかれましても、お困りのこと等ありましたら、お気軽に大使館までご相談をいただければと思います。 我が国とセルビアの二国間関係は、1882年に明治天皇とオブレノビッチ国王と間で親書の交換が行われたときに始まり、昨年はそれから140周年を迎えるという長きにわたる伝統があります。このような歴史の重みを感じつつ、両国関係を更に強化していくために、微力ではありますが、尽力していきたいと思います。どうか、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。