大使館案内

令和5年6月16日

今村大使ご挨拶

 新年明けましておめでとうございます。本年もどうか宜しくお願い申し上げます。
 2024年、日本では能登半島地震が発生し波乱の幕開けとなりました。尊い命をなくされた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。 地震発生直後からブチッチ大統領を始めセルビアの多くの方々からお見舞いのメッセージを頂きました。深く御礼申し上げます。日本とセルビアは困難に直面した時にお互いに助け合う真の友人であると改めて思った次第です。
 さて2024年はどんな年になるでしょうか?多くの方が指摘するように、本年は米国大統領選挙があり、欧州でも欧州議会選挙を始めとして各国で議会選挙が予定されています。また、ウクライナやガザでの紛争解決の兆しは見えておらず、不確実性の高い情勢が続いています。国際社会の分断が深まる中で、ルールに基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化していくことが益々重要となっており、このことを引き続きセルビア側に発信していきたいと考えています。  
 セルビアに目を転じますと、昨年末の議会選挙により与党が勝利し、これまでの政策が信任を得た形です。コソボ問題の突破口は見いだせていませんが、今後ともEU加盟に向けた改革が進展し、日本企業への支援を含む積極的な外資導入策が継続されることを期待しています。
 昨年中にコロナが収束し、選挙を受けて近く新議会・政府が発足する見通しです。このため本年は両国間の人的交流の再活性化に相応しい条件が整いつつあるといえます。議会・政府間の交流、ビジネス・文化交流、さらには当地のJICA事務所とも協力しつつ、社会福祉、スポーツ、教育、観光といった分野を含め、両国間の人的交流を後押ししていきたいと思います。
 セルビアの方々にお会いすると感じるのはとても暖かい親日感情です。これは長年にわたる両国の先人たちの努力の賜であり、貴重な財産です。交流を進めるに当たってはこれを大切にし、友情が更に強固なものとなるようにしたいと思います。
 在留邦人の皆様の安全は引き続き当館の優先課題です。特に大規模な災害や事故が発生した際の安否確認や援護ではセルビア政府との協力が重要であり、内務省との連携強化を確認したところです。本年も邦人の皆様と安全対策協議会を開催し、安全対策について皆様と意見交換させて頂きたいと考えております。
 本年は辰年です。登竜門という言葉がありますが、黄河の急流の水門を上った鯉が竜になったという中国の故事から来ている言葉だそうです。本年は、私たちの前に様々な門が立ちはだかるかもしれませんが、これを竜のように乗り越えていく、そんな一年にしたいと思います。
本年が皆様にとって健康で実り多き一年となることを祈念しております。

(了)