国際交流基金巡回展「人形-日本人形の芸術と美」開会式

令和8年9月16日
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9月15日、ベオグラード応用美術博物館において、国際交流基金巡回展「人形-日本人形の芸術と美」の開会式が開催され、堤尚広大使、マルティノビッチ・ベオグラード応用美術博物館館長が出席しました。
堤大使は、開会式での挨拶の中で、本展覧会が「セルビアと日本の人々がお互いをより深く知り、友情を深める上で、最高の機会になる」と述べました。
本展覧会は、10月8日まで応用美術博物館にて開催されます。
 
【開催概要】
○会場:ベオグラード応用美術博物館 Vuka Karadžića 18, Beograd
○会期:9月15日(火曜日)~10月8日(木曜日) 11:00~20:00 (休館日:日曜日)
○入場料:無料

 
【堤尚広大使スピーチ 国際交流基金巡回展 「日本人形展』開会式 2026年9月15日(火曜日) ベオグラード応用美術館】

Stevan Martinovićベオグラード応用美術館館長、
みなさんこんにちは。

Dobar dan.
日本国大使の堤尚広です。

本日は、国際交流基金巡回展「日本人形展」へ、会場いっぱいになるほど大勢の皆さまに集まっていただき、本当に嬉しいです。

ベオグラード応用美術館には、この素晴らしい会場をご提供いただきました。誠にありがとうございます。

また、素晴らしい作品をご提供いただいた人形作家、収蔵家の皆様に、心より御礼申し上げます。

そして、人形展を企画していただいた、日本国際交流基金に、深い敬意を表します。
この展示会を素晴らしい形で実行してくれた、我が大使館の同僚にも感謝します。

さらに、和服を着て参加してくれた、私の家内にも感謝します。
国際交流基金の巡回展は、文化、芸術の交流をとおして、”日本と世界の間に友情と絆を育くむ”ことを目的としています。

今回の日本人形展で、このセルビアで日本の人形の様々な個性をご紹介できることは、セルビアと日本の人々がお互いをより深く知り、友情を深める上で、最高の機会となると思います。

私は普段、人形に接する機会があまりないのですが、この人形展のパンフレットを読んで、日本の人形の多様性、豊かな創造性に驚きました。布、木、焼き物、和紙、プラスティック、材料も様々、扱われている物語も様々で、大変面白いです。

多様性の一方で、人形には大きな共通点があります。それは、厄を除け、幸運を招き、子供や家族の幸せを祈る、そういった願いが人形に込められている点です。

もう一つ、日本には人形を特別視し、大切にする言葉や習慣があります。例えば、「人形に命を吹き込む」と言います。これは、人形の作り手が人形を人間のように仕上げる、人形遣いが人形をまるで人間のように動かすことです。この表現はまた、並外れた技術と強烈な情熱を注ぎ込むことによって、平凡なものを素晴らしい価値あるものに昇華させることを指します。

また、古くなった人形との別れは、ゴミ箱に捨てるのではなく、神社、お寺で、人が亡くなった時と類似の儀式で人形に感謝します。これを「人形供養」と言い、日本で広く行われています。

セルビアにおいては、美しいものを見た時に、「人形のように美しい;Lepa kao lutka」と言うそうですね。ここでも、人形は特別扱いで大切にされているのだなと、感じられます。

みなさん、日本の人形をお楽しみください。セルビアの人形との共通点や相違点も見つかると思います。日本とセルビアのお互いの文化を伝え合いながら、友情を深めてまいりましょう。

ありがとうございました。
Hvala vam puno!
 
Photo credits: CorD Magazine
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