堤大使は日モンテネグロビジネスフォーラムに出席しました。

令和8年5月7日
堤大使
スパイッチ首相
2026年4月30日、堤尚広在モンテネグロ日本国大使は、ポドゴリツァで行われた日モンテネグロビジネスフォーラムに出席しました。このビジネスフォーラムはモンテネグロ公共事業省がジェトロ及びモンテネグロ投資庁の協力により主催し、ジェトロ片岡副理事長が率いる日本企業21社とモンテネグロ企業約40社が参加しました。モンテネグロ側からスパイッチ首相、アジョビッチ公共工事大臣、シャーマノビッチ・エネルギー・鉱業大臣が出席しました。
 
<堤大使スピーチ>
 私の日本大使としての使命は3つあります。第一に、モンテネグロ在住の日本国民の安全を確保すること、第二に、日本とモンテネグロの二国間関係を促進すること、第三に、モンテネグロにおける日本への理解を広げ、深めることです。
 ビジネスとは、憎しみや破壊ではなく、友情と繁栄を育む活動です。モンテネグロを含む世界各地で日本企業を支援することは、人々が互いを尊重し、信頼と絆を育む手助けをすることです。それを通じて、人々は互いに協力し合い、平和で繁栄した社会と世界を築いていくのです。ビジネスは、利益計算だけでは成功しないことを私は理解しています。関係する当事者間の確固たる相互信頼という土台が不可欠です。言い換えれば、ビジネスとは相互信頼を築くプロセスなのです。そして最終的に、この相互信頼こそが、二国間協力のあらゆる側面を前進させるための基盤となります。また、ビジネスは母国の価値観や特徴を市場にもたらします。日本企業の存在を通じて、モンテネグロの人々は必然的に日本と私たちの独自のアイデンティティに注目することになるでしょう。
 次に、第二の点について、なぜ日本企業とのビジネスを推奨するのか、その答えはさらに単純です。日本人は信頼できるからです。日本人は粘り強さで知られており、プロジェクトが成功裏に完了するまで決して手を引かないのです。揺るぎない献身と尽きることのない革新の精神であらゆる困難を乗り越え、目標に向かって前進し続けます。日本企業は単に事業を行うだけでなく、現地での雇用創出や技術移転を通じて、事業を展開する地域社会に還元しています。信頼なくしてビジネスは成り立ちません。
 第三の点について、モンテネグロ側の登壇者の方々が、モンテネグロの視点から自国のビジネス環境の強みを数多く説明してくださると思いますので、ここで私個人の見解を皆さんと共有したいと思います。第一に、モンテネグロは次期EU加盟候補国の中で最も有望な国です。第二に、モンテネグロがEU加盟を国家の最優先課題と位置づけ、その実現に向けて全力を注いでいるという事実に注目すべきです。これは日本企業にとって有利であり、ビジネスに好ましい環境を提供するだけでなく、欧州市場への戦略的な玄関口となります。第三に、最も重要な点として、モンテネグロには国を前進させるダイナミックなリーダーシップが存在します。ヤコブ・ミラトビッチ大統領やミロイコ・スパイッチ首相といった、若く有能な指導者たちが、自国の歴史と伝統に対する深い誇りを胸に、全力を尽くして未来を切り拓いている姿に、私は深く感銘を受けています。彼らこそ、この国の気高さを体現する「真の英雄」であると私たちは見ています。日本の参加者の皆様、この点については、きっと私と100%同感していただけるのではないでしょうか。
 最後に、日本とモンテネグロには、共有する共通の価値観があります。それは、他者への敬意、すべての人への公平さ、そして誰も見ていない時でも名誉ある行動をとる誠実さです。日本人とモンテネグロ人の双方にとって、「真の英雄」の証とは、弱者を守る思いやりと、他者を敬う気品にあります。この高潔さを持って生きることこそが、彼らの究極の誇りなのです。皆様、この点については、皆様も100%同意していただけると確信しております。モンテネグロが日本の企業を歓迎する理由は何よりもあり、モンテネグロが日本とビジネスを行う理由は何よりもあります。両国が手を携える理由は何よりもあります。共に力を合わせれば、信頼を礎とし、創意工夫を原動力とし、そして私たちが共有する高潔な精神に導かれた未来を築くことができるのです。
片岡ジェトロ副理事長
大統領主催朝食会
大統領主催朝食会
また、ビジネスフォーラムに先立ち、スパイッチ首相との意見交換及び同首相主催夕食会、ミラトビッチ大統領主催の朝食会が行われ、ジェトロビジネスミッションの参加者がモンテネグロの指導者と直接会話する機会も設けられました。